この記事を読むとわかる事
この記事を読んで頂くと
- 海外勤務がつらくなる原因
- 乗り越えるためのヒント
がわかります。
筆者紹介
シンガポールで働く現役駐在員です。
職場で唯一の日本人としての大変さ。を身をもって体験しました。
またチームに加入して来る他国からの同僚たちのバディを勤める事で彼ら・彼女たちの苦労にも向き合ってきました。
自身の、そして同僚たちの経験を通じて皆様に海外勤務がつらくなる原因と対策をお伝えしたいと思います。
海外勤務がつらくなる原因
海外勤務がつらくなる原因。それは
- あせり
- 孤独
大きくこの2点です。
順に解説していきます。
海外勤務がつらくなる原因① あせり
海外勤務に就かれるという事は、あなたは日本で高い実績をおさめた。もしくは高い期待を受けていて会社があなたに投資をしているという事だと思います。
そういったハイパフォーマーな方ほど海外勤務で「あせり」を経験し、つらくなってしまったり、中には海外勤務によるメンタルの不調から帰国してしまう方もいらっしゃいます。
あせりの原因としてよくあるのが
日本で示していたような貢献や結果を海外で発揮する事が出来ない
というものです。
「日本にいた時に自分ならもっと出来るはずなのに。」と自身を追い込んで常にあせりを感じて生活し、最終的に心も体も疲れてしまってつらくなってしまうのです。
私自身も海外勤務初年はまさにそうでした。
「なぜ日本でやっていたように出来ないのだろう。」「私はもっとチームに貢献できるはずなのに、それが出来ていない。」
毎日そのように考え「あせり」に追われていました。
日本のような結果を出せない背景としては文化的・言語的に乗り越えないといけない壁が存在しており、その壁を乗り越えるのには時間がかかります。
詳細は下記記事をご覧ください。
この壁を乗り越えるまでには「つらい」事が多く、この期間をどうやって乗り越えるのかが大事になってきます。
海外勤務がつらくなる原因② 孤独
慣れない土地、日本と違った文化、言語の壁によるコミュニケーションの低下など海外勤務には、あなたが「孤独」に陥ってしまう多くの障害が存在します。
言語と文化はリンクしているので、単に外国語(多くの場合英語だと思いますので以降英語を想定して記載いたします。)である英語の単語略や文法構成能力が足りないというだけでなく、そもそもの文化的理解の欠如から相手の英語が理解できなかったり、我々の話す英語が相手に理解してもらえなかったりする事があります。
また日本人英語はアクセントが強いので英語話者からすると聞き取りにくい事も多いようです。
私自身がそうですが、受験で英語を勉強する際に、「カタカナ英語」で単語を覚えてしまっているため、そのまま「カタカナ英語」で話をして相手に通じない事がよくあります。
こういった言語と文化的な違いから疎外感を感じて「孤独感」が強くなってしまう事があります。
見落としてはいけない心のサイン
このように特に海外勤務初期には自分が無力になってしまったかのような「あせり」と海外で誰も理解してくれないといった考えにとらわれ「孤独」を感じ心身のバランスを崩してしまう事すらあります。
下記のような変化を自身でも認める場合には今すぐ対処が必要です。
- 夜眠れない、もしくは早朝に目が覚めてしまう
- 暴飲・暴食
- 部屋が散らかってきた
- 出社する事や外国人の同僚と会うのが億劫に感じる
こういった変化が起こっていないかご自身で確認して少しでもサインを感じたらすぐに対処して行きましょう。
つらい時の対処法
ここからは実際に「つらい」と感じた時の対処法を紹介して行きます。
①仕事に対するフィードバックを上司や同僚に求める
海外ではフィードバックを行う、もしくはフィードバックを受ける事が日本よりも多く、しばしば
Feedback is gift.
というフレーズを効きます。
フィードバックを得る事であなたが考えている「あせり」が低減する事はよくある事です。
あなた自身が自分の仕事に高い評価を与える事が出来ないような自信を失っているような状況下でも、あなたの上司や同僚はあなたの事を高く評価してくれている事が実際には多いのです。
海外勤務の機会を得る事が出来たあなたの仕事に対する能力は十分に高いので、あなたが思っているよりも遥かにあなたが評価されている事だってあり得るのです。
特に海外勤務初期には実際の仕事の成果だけではなく、精神的な負荷から自信を失いやすい、もしくはあせりを感じやすい状況になっています。
積極的にフィードバックを活用しましょう。
②エグゼクティブコーチングを活用する
管理職の方向けの1対1コーチングセッションである「エグゼクティブコーチング」を活用するのも有効な一手です。
エグゼクティブコーチングでは多くの場合「ダイバーシティ・多様化への適応」を取り扱っている事が多く、コーチングを通してあなたの考え方の悪癖や癖を矯正する事が出来ます。
私もエグゼクティブコーチングを活用し、自分自身がネガティブな思考に入りやすい状況を確認し、そしてダイバーシティ・多様性を学ぶ事でその後の仕事に前向きに取り組む事が出来るようになりました。
③日本人コミュニティにどっぷり浸かってみる
上記①②の2つは自分自身を奮い立たせるPush yourself型対応です。
しかし、「つらくてどうしようもない」時に無理に自分自身を駆り立てすぎるのは逆効果です。
そういう時は思い切って休んでみるのも一手です。
ただせっかく休暇をとったとしても一人で部屋に引きこもっていてはよくありません。
こういう時は日本人コミュニティを見つけて日本人と話しをしましょう。
同じ日本人同士だとわかりあえる事も多いですし、何よりこのつらい時期を乗り越えた多くの先輩たちの話を聞く事で自信がつく事もあります。
私は社内に日本人がいないので日本人コミュニティに入っていくのが大変ですが、社内に日本人がいる方は普段よりも強めのコミュニケーションをとるのも一手だと思います。
また世界各国に日本人会があるので入会してみるのもよいでしょう。
シンガポール日本人会のリンクを貼っておきます。
まとめ
海外勤務がつらくなってしまう原因と対策に関して解説いたしました。
現在勤務中でどうしてもつらい方は専門医に相談してみるのも一手だと思います。
勤務地によっては日本語で対応してくれるクリニックもあるかと思います。
精神的な「つかれ」は誰にでも起こり得ますし、早めの対策が必須です。
シンガポールですと下記クリニックで日本語対応可能です。
これから海外勤務をはじめる方は将来起こり得るリスクと対策を事前に知る事で、覚悟をもって臨む事が出来ると思います。
少しでもこの記事が参考になれば幸甚です。
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