【海外赴任に潜む落とし穴】完璧主義を捨てる必要性 現役駐在員が語る海外赴任で苦労する人の特徴と対策

ストレス ビジネス全般(海外での働き方含む)

この記事でわかる事

駐在員として海外赴任をするといいことだけではなく、日本では経験しなかったような苦労をする事があります。

この記事を読んでいただくと

日本人が潜在的にもっている「完璧主義」がはらむリスクと理由、その対処方法を知る事が出来ます

完璧主義

完璧主義
完璧主義は日本人が海外で陥りやすいリスクの一つです。

日本人は文化的に完璧主義者が多く仕事の質に妥協を許さない傾向があります

また、高い仕事の質を維持するためにはプライベートの時間を割いてでもそれを達成しようとする傾向が強いのです。

また、海外駐在のチャンスを得るような方は社内で成功を収めていたり、高い評価を得ている方が多く、ますます「完璧主義者」が多い傾向があります。

外国人の仕事に対する考え方

筆者の経験では、韓国や台湾などの隣国は仕事に対する考え方が近く、概して業務に対するコミットメントが高く、かつ「完璧主義者」が多い傾向があると思います。

一方、海外では「完璧主義」つまり一つ一つの仕事を完璧に終わらせていくという考え方は稀です。

むしろ、完全に完成していなくても、とりあえず出しちゃう的な事が多いのです。

よくこれは、MVP (Minimum Viable Produtnの頭文字)と言われます。

完成品でなく作りかけの状態でも、まずは共有してフィードバックを求めていこう

というのが海外の一般的な考え方です。

なぜ海外ではMVPがより求められるのか

日本と違い海外では多くのバックグラウンドをもった人たちが一緒に仕事をする事になります。

「私の当たり前」が、海外では「皆の当たり前」ではないのです。

日本では我々の常識や考え方、モノづくりやプレゼン資料の作り方には大きな違いはないのですが、海外では頻繁にフィードバックを求めていかないと、出来上がったものが周りのメンバーの期待するものとは全く違う、なんて事になるのです。

日本にいるとMVPは必要ない?

現在我々を取り巻く環境は非常に変化が大きく、かつその変化のスピードも速くなってきています。

このような状況を考えると今までのように完璧な完成品を時間をかけてつくっていくよりも、作成途中でも頻繁に共有・フィードバックを得ないと、完成したものが価値を持たない・意味をなさない、といった結果になる可能性があります。

ですので、今後日本でも完璧主義を変えていく必要があるかもしれません。

日本人が失敗しがちなパターン

ストレス
無駄なストレスを抱えないためにも完璧主義を見直す必要があります。

例えば近く大事なコンペのプレゼンテーションがあり、外国人のチームの中で資料作成にあたっている、そして、その中の一部のプレゼンをあなたが担当しているとしましょう。

日本人であるあなたは「完璧主義」のために、資料が完璧に完成、もしくは完成に近い形になってはじめて提出する可能性があります。

しかし、いざ提出してみると「こういう資料やストーリーラインではなく、もっと違った内容でつくってほしい」なんてフィードバックを受ける事になります。

せっかくあなたがプライベートの時間を割いてつくった資料は評価もされないし、そしてあなたのストレスはたまっていきます

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私の経験談

上記の例のように資料を作成する際、日本人と海外の方ではスライドの作り方がなかり違います

いまだに個人的には日本人のスライドの作り方の方が正直私は好きです

日本の資料は丁寧で背景も含め網羅されダブりがなく完璧だと思います。

しかしあなたの顧客が外国人であったり、上司が外国人である場合、あなたはスライドの作り方を変えないといけません。

「君の資料は細かすぎる」「スライドの枚数を半分に」「論点だけ記載してくれ」

など様々な注文を受けるでしょう。

せっかく週末の時間までかけてつくった資料にネガティブなフィードバックを受けるたびにストレスがどんどんと溜まっていき、ますます完璧さを目指すという循環に陥っていました。

海外で働き始めた当初に苦労した事の一つです。

対処法

例えば資料作成などでは、「完璧につくったってどうせフィードバックが入るし、とりあえず流れだけだしとこう」くらいの感じでのぞんでください。

とは言え、そこは日本人。いまだに流れだけとは言えかなり作りこんでしまうのですが。笑。

外国人の同僚は、「こんな状態でよく披露できるな」と私が唖然とするような資料でも平気で出してきます。

そして会議で「フィードバックよろしく」と言って、フィードバックを受けてからはじめてつくり始める感じです。

無駄な作業もないしストレスもかかりにくいと思います。

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あなたがリーダーなら期待値はコントロールする必要あり

あなたがプロジェクトを率いるリーダーや部下をもつ立場で外国人と仕事をする場合、期待値のコントロールは非常に重要です。

彼らに仕事を依頼して、本番直前でプレゼン資料のドライランをやったりすると唖然とする状況に陥るでしょう。

「なんで何も作ってないの。。。」

外国人の物の作り方を理解するとともに、資料作成などでは十分な余裕をもってフィードバックのための会議を設定しましょう

まとめ

海外で日本人が陥りやすい落とし穴の一つとして「完璧主義」を解説しました。

海外での仕事のやり方に早く順応してストレスがあまりかからない状況で海外勤務ができるようになるための一助となれば幸甚です

ここまで読んで頂きましてありがとうございました。

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