「海外で働いてみたい。海外赴任のチャンスを手に入れたい。」と考えてらっしゃる方の疑問の一つとして海外赴任と学歴があるかと思います。
「一流大学を卒業した一部の人だけに与えられたチャンスなのでは?」
「帰国子女で英語がネイティブ並みでないと厳しいのでは?」
と悩まれる事も多いかと思います。
そこで今回はエキスパット・海外駐在員になるのに高学歴が必要なのかどうかについて考えてみたいと思います。
エキスパットになるのに高学歴は必要か?
結論から申し上げますと
必要ない。
ただし高学歴の方が有利な時がある
という事になるかと思います。
実際にいわゆるSラン、Aランと言われるような大学を卒業していなくても海外赴任のチャンスを得た方も周りには多くいらっしゃいます。
「それはかなり珍しい例なのではないの?」という疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし私の周りで海外で駐在員として働いている人々をみても全員が高学歴という事はありません。
ですので
高学歴でなくても海外駐在員になるチャンスはある
ので学歴を理由に諦めてしまったり悩んでいらっしゃる方もいらっしゃるかと思いますが、心配し過ぎる必要はありません。
必要になると思われる学歴や資格など
とは言えやはりエキスパットになりたい方は下記の条件はクリアしておいた方がよかろうと思われます。
・4年生大学卒業資格
・もしくは上記に該当するような特別なスキル
上記条件が必要な理由
理由としては国によっては労働許可を取るにあたり皆様の卒業大学と想定年収を考慮して入国許可の条件が変わってしまう事があるためです。私が働いているシンガポールは、まさに該当国となります。これはシンガポール政府による自国の労働者を守り、かつエキスパットとシンガポール国民の格差をなくすための取り組みの一環と考えられます。
上記はシンガポール労働ビザの種類とその条件が記載されています(英語)。このように大学卒業もしくは相当の資格とシンガポール政府が期待する税金を納める事ができる人材を政府が入国させている事がわかるかと思います。
学歴以上に必要とされるもの
高学歴でなくても海外駐在員になれるという事がわかると次に出てくる疑問として
どんな条件を満たせば海外駐在のチャンスを得る事が出来るのか?
という事かと思います。
大きく下記3つの条件を満たしておけば海外駐在のチャンスを得る事ができるのではないかと思います。
- 高い専門性
- 経験
- 語学力
それぞれ解説していきたいと思います。
高い専門性
海外駐在員に求められる資質・条件として最も重要なのは
あなたが何らかの領域における高い専門性を有している
事です。
どこの国に行こうとも何らかの領域で高い専門性を持っている人材は重宝されます。また海外駐在員には
その国では採用出来ない専門性の高い人材を他国から輸入する
という事です。
日々の仕事の中で、そして毎日の生活の中で何らかの専門性を習得していけるように努力していくことが大切です。
経験
もしもあなたが管理職として海外駐在員になるのであれば成功体験が必要です。
特に外国人は専門性とともに経験を重視します。
現職の業務の中で成功をおさめ、それをアピールしていくことが重要です。
成功という経験の過程で得たものが専門性であったりもしますので上記とあわせ
「高い専門性」「経験」
は最も重要な資質・条件となります。
語学力
「高い専門性」「経験」よりは重要性が落ちますがもちろんコミュニケーションをとれるだけの
最低限の語学力は必要
です。
あのたの「専門性」と「経験」はコミュニケーションによって周りの同僚や上司、チームに伝えられなければ意味がないのです。
「ではネイティブ並みの語学力が必要なのだろうか?」
と思われるかもしれませんが、答えはNOです。
もしもあなたが帰国子女や何らかの特別な語学学習経験を持っていないのであれば、周りの外国人たちもいい意味であなたが流暢にネイティブのような英語(語学の代表として英語を例に挙げます)を話す事を期待していません。
周りの外国人同僚があなたから知りたいのは、繰り返しになりますが「専門性」と「経験」なのです。
ですので最低限の語学力として下記は身に着けておいた方が良いでしょう。
- 相手の話している事をきちんと理解できる(ビジネスの場での会話において。プライベートは稀にもっと聞き取りがリスニングが難しかったりする事もあります。)
- 詰まりながらでも言いたい事を相手に伝達できる
- 会話でのコミュニケーションが困難な場合にメールなど読む・書くという方法でコミュニケーションが出来る
まずは上記3点を習得できるように努力して行きましょう。
まとめ
エキスパット・駐在員になるために高学歴は必須条件ではありません。
むしろ大切なのは「専門性」と「経験」です。
それらの資質・条件を手にしたら、「専門性」「経験」を伝える事が出来るだけの
「最低限の語学力」を身に着けていくように頑張っていきましょう。
ここまで読んで頂きましてありがとうございました。
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