この記事でわかる事
海外駐在・勤務が決まって期待もあれば不安もあると思います。
「本当に自分が海外で通用するのだろうか?」と心配な気持ちがあるのは当然の事だと思います。
この記事では、「海外で働く場合に日本人が持っている”強み”と”弱み”」を紹介します。
日本人としての「強み」を知っている事で、特に赴任当初の難しい時期を乗り越える事が出来ます。
また「弱み」を知っている事で対策を立てる事が可能となり、海外で働いていく上でのスキルを磨く事が可能となってきます。
この記事は下記のような方におすすめの内容となっています。
- 海外駐在がきまった
- 海外勤務がきまった
- 海外で働いてみたい
- 海外ではたらく事に不安がある
- 駐在員や海外ではたらくために準備をしておきたい
筆者紹介 – 現役駐在員の私の簡単な履歴書
私は外資系企業のシンガポール支店にて、シンガポール支店では唯一の日本人として働いています。
シンガポールはアジアの拠点であり、アジア各国や欧米の多国籍な同僚と日々仕事をしています。
海外駐在員になるまでに海外に住んでいた経験はありません。
バイリンガルや帰国子女でもありません。
駐在員となり海外で働いて、特に最初の半年間で感じた自身の「強み」や「弱み」、そして海外から日本を見て感じる、日本人としての「長所」と「短所」を紹介します。
日本人が海外で働く際の強み
勤勉さ
我々日本人は勤勉である事を美徳として教育されてきています。
「勤勉さ」は日本人にとって大きな強みです。
特にあなたが海外勤務をスタートさせた際に、この「勤勉さ」が強みになります。
周りの外国人がやらない事、例えば会議の議事録をとって会議後にチームに共有したり、雑用的な事でも最初は率先して行う事が重要です。
海外勤務の初期にはあなたがチームに貢献できる事は限られているものです。
そこで勤勉な姿勢を示す事が出来れば海外でも「信頼」を勝ち取る事が出来ます。
初動は非常に重用
ここで強調しておきたいのは、「初動の大切さ」です。
誰しも全速力で走り続ける事は出来ませんが、最初の数か月は歯を食いしばって頑張ってください。最初の数か月、極端な話をすると最初の印象であなたの評価は決まると考えていいかもしれません。
一旦信頼を勝ち取ってしまえば、そのあとはあなたのペースで仕事をする事が出来ます。
あなたが少しペースを落としても、周りはあなたがきちんと仕事で結果を出す事を知っているので誰も何も言わないでしょう。
謙虚さ
日本人の「謙虚さ」は「人に嫌われにくい」という強みとして発揮されます。
これはのちに弱みのところで触れたいと思いますが、「謙虚さ」は海外で働く上では短所になる可能性もありますが、「謙虚」である人を嫌う人は世界どこでもほとんどいないのです。
海外にいって「謙虚になる」事を意識する必要はありません。
今のあなたのままで、海外では十分に「謙虚」であるからです。
まじめ
日本人の「まじめ」は海外では「信頼されやすい」という形で発揮されます。
世界どこでも「ふまじめ」な人より「まじめ」な人が信頼されるのは当然です。
これも必要以上に「まじめ」である必要はありません。
我々日本人は世界では今のままで十分に「まじめ」な国民性を有しています。
細かい作業が得意
外国人で特にシニアマネジメントの方は、対局を掴む頭の良さをもっていて舌を巻くのですが、あまり細かい事が得意でない人も結構います。
一方で日本人は対局を掴む事において彼ら・彼女たちには遅れをとるものの、細かい理論の構築や計算では世界でもトップクラスの才能をもっています。
これは「補完性」という強みとなって現れます。
対局を掴むのが得意なタイプのマネージャーの元で働く場合には、特にあなたのマネージャーはあなたを右腕のように信頼してくれるでしょう。
ハードワークが可能
日本で働いていた経験がある人がそのペースで海外で働けば、そのまま「ハードワークが出来る人」になります。よくも悪くも日本人はオーバーワーク気味なのです。
「ハードワークできる」事は提出物やタスクを人よりも常に早く処理する「迅速さ」として発揮されます。
つまり「仕事が早い人」という評価を得る事が出来ます。
注意点:ハードワークしている事をアピールしてはいけない
日本ではハードワークしている事をアピールする人を頻繁に見かけます。
そしては上司が部下にハードワークを求める事すらあります。
海外でハードワークをアピールすると逆効果になる事があるので注意が必要です。
日本とよく似た国民性を持つ日本の隣国の同僚の例をあげると、
彼は夜遅くメールを送ってきたり、いつも「忙しい」「会議が多い」と発言しています。
周りの同僚はどう思っているかというと、「自分の仕事の優先順位をつけれない人」と評価しています。
私も海外勤務経験が長くなってきたので上記と同様の感想を持ちます。
「嫌なら優先順位をつければいいのに。仕事があまり出来ないんだな。」と。
なのでハードワークをする事は大切ですが、それをアピールしては絶対にいけません。
涼しい顔してハードワークをする事が非常に重用なのです。
【Cambly Kids(キャンブリーキッズ)】日本人が海外で働く際の弱み
「強み」である日本人としての個性が「弱み」になる事もあります。
続いて日本人が海外で働く際の「弱み」を紹介します。
わかりにくい
日本人の話し方は「結論」から話す事が殆どありません。
「忖度(そんたく)」という言葉を一時期よく聞きましたが、「忖度」はまさに日本人を表す言葉で外国人にはなかなか理解してもらえない言葉だと思います。
日本人は「決断に至った背景」から話始めます。人によっては「この結論に至るまでとても悩みましたし、今でもこれでよかったのかと考えていたりします。」など心情を吐露する事もあります。そして最後に「結論」がくるのですが、この話方は外国人にとって「何がいいたいの?」となる事がとても多いのです。
多くの人が「英語」の問題だと考えがちですが、これは「英語」の問題ではなく「話し方」の問題です。
詳しくは下記の記事で紹介していますので興味があればご覧ください。
発言量が(圧倒的に)少ない
海外の会議に出た事がある方にはわかるかと思いますが外国人はとにかく「発言」します。
思った事はドンドンと発言しますし、議論をとても大切にします。
一方で多くの日本人は会議ではとても「寡黙」です。
海外では発言のない・もしくは少ない人は「何も考えていない人」「会話の内容が理解できていない人」と低い評価を受ける事になります。
私は日本にいる頃はとにかく発言量が多いタイプでした。ところがそんな私でも当初は発言が出来ず、同僚から「もっとスピークアップしないとあなたの貢献はない」とフィードバックされた事すらあります。
これは慣れの問題もありますし、日本でのように一旦熟考するより、思った事を反射的に発言するスピードを上げるなど少し意識を変えていく必要があります。
詳細は下記の記事に記載していますので興味があればご覧ください。
英語
もしあなたが帰国子女やバイリンガルでないのであれば「英語」の問題はどうしてもついてまわります。
日本人の英語は上記で紹介したように、そもそも話し方がわかりにくい事に加え「発音」の問題がついてまわります。
一般的に「日本人は英語が下手」だと考えておいた方がいいでしょう。
これは努力で克服するしかありませんが、上記でお伝えした「話し方」を変えるだけで驚く程相手に伝わりやすくなる事をここで付け加えさせていただきます。
まじめ(すぎる)
長所である反面、日本人は「まじめ(すぎる)」傾向があります。
この「まじめ」さが、「こんな事発言していいのかな?」という考えを生み会議での発言量が少なくなる原因にもなりますし、「相手に直接結論なんかいうと怒られるのではないかな?」という考えから、遠回りでまわりくどい「わかりにくい話し方」に繋がります。
また、日本人はカジュアルさにかけるので、特に目上の人や役職が上の人に気軽に話しかける事が出来ない傾向が強いと思います。
いわゆる「シャイ」だと思われるとチームで仕事をしていく上で少し苦労するかもしれません。
必要以上に陽気にふるまう必要はありません。
目上の人であれ役職が上位の人であれ、ただあなたの考えを遠慮せずオープンに話する習慣を身につければよいのです。
とは言え、これには慣れが必要です。
最初は抵抗があるかもしれませんが少しづつ自分を変えていくことを意識しましょう。
まとめ
今回は日本人が海外で働く際の「強み」と「弱み」を紹介しました。
自分自身の「強み」を知り、発揮する事で海外でも十分に渡り合っていくことが出来ます。
そして「弱み」を知っておくことで準備をし、自身を変えていくことが出来ます。
安心してください。
私も最初は苦労しましたが、今では会議では率先して発言していますし評価を得る事も出来ています。
「時間」が解決してくれる部分が多いのも事実だったりします。
焦らずサボらず努力して行きましょう。
今後も海外勤務・駐在に関する記事を投稿して行きますので興味がある方は下記からフォローして頂けると嬉しいです。
ここまで読んで頂きましてありがとうございました。
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