上司は働かない
海外駐在員として働いております。
日本人は私だけの職場なのですが、最近同僚が立て続けに転職して会社を去りました。
送別会で彼らが語ったのは「上司が何もしない。働かない。」という言葉でした。
この発言をとても興味深く聞きました。
なぜなら日本でもよく聞く愚痴の一つが「上司が何もしない。働かない。」というものでした。
国は違えど同じコメントが出てきた事に興味を感じました。
本当に働かないのか
自分自身の経験を元にお話しすると
上司も働いています。
という事になります。
あくまで個人的な経験ではありますが、むしろ上司になって、責任のある立場になればなるほど忙しくなりました。
何が忙しいのか
自分が上司になった際に増えた仕事内容を下記に示します。
- 人事関連業務(部下の業績評価や勤怠管理など)
- 他部門との調整業務(部下の時には仕事がチーム内で完結していたものが、チームもしくは部署を超えて働く事が多くなり、時にハードな交渉を伴う事が増えたため調整に時間を要するようになった)
- 会議が増えた(上司や責任のある立場になると会議が増えます)
- メールが増えた
- 決裁しないといけない案件が増えた(決裁するには情報収集と分析が必要なので、そのための時間が増えた。
これらの作業が増えたため、むしろ従来より忙しくなるデスクに向かう時間はかなり増えました。
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上司になったり、責任範囲が広がっていくと管理業務が増えていきます。
管理業務と前述したとおり
- 人事関連業務
- 他部門との調整業務
- 会議参加やファシリテーション
- 決裁しないといけない案件
などです。
一方で資料作成や実務作業に充てられる時間は減っていく事になります。
そうすると部下から見ると
日常業務をしていない = 仕事をしていない
と見えてしまうことが多いのです。
部下の場合(上司の業務を理解する必要はあるのか)
結論から申し上げますと「必要あり」だと思います。
理由は
上司の業務をよく理解している部下は、上司からすると大変ありがたく信頼できるからです。
複数名の部下がいる場合「上司の事を理解しない部下」と「理解してくれる部下」がいる場合どちらが気に入られるかは説明するまでもないかと思います。
皆様にとっても自身の事を「理解してくれる」もしくは「理解しようとしてくれる」上司の方がやりがいを感じられると思います。
では、どうやったら上司の業務を理解できるのでしょうか。
もっとも大事な事は「上司に興味をもつ」事です。
興味をもって上司を注意深く観察してみてください。
彼らがどれだけ多くの会議をかかえ、どれだけ多くの案件を処理しているのかがわかってくると思います。
上司の大変さを知る事は皆様にとっても良い影響を及ぼします。
「仕事をしない」と上司に不満をもって働くよりも、「上司だって忙しいのだな」と思いながら仕事をするのではストレスが違ってきます。
「なんで自分ばかり忙しいんだろう」と思いながら仕事をするのはヘルシーな状況ではありません。
上司の場合(どうやったら誤解を解けるのか)
部下に対して自身の仕事がいかに多いのかを説明する必要はありませんし、むしろそんな事をすれば逆効果です。
ただし、部下にあなた自身がどんな人間で、今何に傾注して仕事をしているのか。そのためにどんな苦労があって、どうやって克服しているのか。などは共有していくべきでしょう。
上司部下も人対人の関係です。
あなた自身を知ってもらう事がチーム運営においては重要です。
1対1の個別面談などを通じて部下を話をする機会を増やしていきましょう。
あなたを知ってもらう事で部下はあなたに興味を示し、その結果あなたに対する誤解は解けていきます。
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「上司は働かない」は本当かどうか考察しました。
個人的には「上司は働いている」と考えます。
多くの場合は「誤解」によって「上司が働かない」というイメージを部下に与えてしまっています。
お互いを深く知っていく事で多くの場合この誤解は解消します。
部下は上司に、上司は部下に興味を持ちお互いを知る事でストレスが少ない環境を構築していきましょう。
少しでも参考になれば幸甚です。
ここまで読んで頂きましてありがとうございました。
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