筆者紹介
シンガポールで現役駐在員・エキスパットをしているGuppyと言います。
現在シンガポールに勤務しております。
私は日系企業の現地派遣社員ではなく職場では日本人は一人だけ。仕事で関わる社内の同僚、そして顧客も全員が外国人なので仕事は全て英語です。
そんな私の経験がお役に立てば幸いです。
赴任前の私の英語力
私は外資系に努めておりまして日本法人には外国人の方もいらっしゃるのですが、その割合は5%程度ではないかと思います。
残り95%の日本人の中で、帰国子女もしくは海外の大学を卒業された方が5%くらい、決して英語が喋れる人が多い勤務先という訳ではありませんでした。
日本でビジネスをする以上、99%は日本語で仕事をする訳ですし、「英語がしゃべれる仕事ができない人」よりも「仕事ができる英語が喋れない人」の方が当然評価されます。
そのような環境の中、私は直接の上司が外国人という状況がずっと続いていた事。比較的英語を使う業務に携わっていた事から独学で英語を勉強しまして、社内では英語が喋れる部類だったと思います。
私は転職組なのですが、前社の時もそうですが外国人にプレゼンする時に他の人が通訳に頼っても私は下手な英語でも「通訳なし」乗り切ってきました。
独学+業務で使う(と言っても全業務の5%くらいだったと思います)
TOEIC850点をマークするまでになりました。
また世界から見ると日本は大きな市場なので、欧米本社の方とコミュニケーションの機会も多かったのと国際会議で発表するような経験も年に数回していましたので
英語に自信
を持っていました。
当然バイリンガルのように流暢には喋れませんが業務で困る事はない。とタカをくくっていたのです。
シンガポールにいざ赴任
そんな私がシンガポールで仕事をはじめてまず感じたのは
「 ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい、( ゚Д゚) 」
英語が使い物にならない。という衝撃でした。
何がどう「ヤバい」と思ったのか詳細をお伝えします。
英語が伝わらない
メールでのやりとりは問題なし
聞き取りも問題なし
ところが、
英語が伝わらない、意図している内容が相手に伝わらない
という致命的な問題に直面したのです。
これはには本当に衝撃を受けました。
そこで分析をしました。分析手法は率直にフィードバックしてくれる外国人同僚数名へのインタビュー (n=3, サンプルサイズ)による定性調査の手法を取りました。
日本人英語が伝わらない大きな理由①
発音が悪い
まず日本人がぶつかる壁は発音です。有名なのは「L」と「R」の発音です。
昨今はバーチャル会議が増えており、Teamsをはじめ多くの会議プラットフォームには録音時に自動で字幕を付けてくれる機能がついています。これを使って定量的に観察しました。
もう、泣きたくなるくらい私のしゃべっている事が誤変換されているのです。
つまりこれは「相手にはこう聞こえているよ。」という事なのです。
発音の悪い例
(誤変換)2 days agenda => (言いたかった事)todays’s agenda
(誤変換)dunk => (言いたかった事)rank
(誤変換)liver => (言いたかった事)river
日本人英語が伝わらない大きな理由②
そもそも何が言いたいのかわからない
これは布団にこもりたいくらいショックなフィードバックでした。しかし落ち込んではいられません。どうしてそうなのかさらに聞き取りをしました。
そこでわかったのは
日本はハイコンテクスト文化であり、暗黙知が高い文化である
その為、背景や事情を話すだけで相手がわかってくれる事が多く
また、直接的にYesやNoを伝えるよりもむしろ
まわりくどい言い方がこのまれる場合がある。
いわゆる「忖度」です。
ところが、このような話し方を英語で行っても伝わらないどころか誤解さえ生む可能性があるのです。
どうやって対応する??心がけている事
結論もしくは一番伝えたい事を「はっきりと」冒頭に話す
上述したように、日本人はまず話方の癖を治す必要があります。
あなたが日系企業の駐在員であれば、おそらく現地の方は日本人の話し方に慣れているかもしれません。しかし私のように日本人が一人しかいない職場環境では話し方の癖から変えないといけません。
話すスピードを落とす
欧米の外国人と話してをしていてあまり日本人アクセントで苦労した事はありませんでした。
それは相手が日本人英語に慣れていたからなのです。イギリスやアメリカには比較的多くの日本人が活躍していて日本人英語に慣れているのです。
しかし私のようにアジアの国々の方を仕事をしていると、彼らは日本人英語には慣れていません。
ですので日本人アクセントが強いと伝わらないのです。
アクセントを弱めるための努力はもちろん必要ですが、
即効的に効果があるのは、話すスピードを落とすこと
です。
相手が早口だとつられて早口になりがちですが極力意識してゆっくりと話ししましょう。
伝わっているか確認する
重要な内容は必ず確認しましょう。
Does that make sense?と聞けば、伝わってなければ I don’t think so.
などと返してくれるので重要な事は必ず伝わっているか確認しましょう。
まとめ
とは言え即時的にアクセントが向上するわけではないのもまた事実です。
いい意味での「開き直り」が大切です。
自分の英語が伝わりにくいんだな。それがどうした。そのぶん注意して話せばいい。
と開き直って積極的にコミュニケーションをとりましょう。
最悪なのは
英語に自信がないから極力コミュニケーションを避けよう
となる事です。
強い心で頑張っていきましょう。
「私はここシンガポールで日本人英語を覚えさせてみせる。だってあなたの英語だって相当アクセント強いんだよ。」
くらいに思って頑張っています。一緒に頑張っていきましょう!
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