筆者紹介
転職で成功する人もいれば残念ながらそうでない人もいます。
転職の成否には外部環境や運も影響するのは事実です。しかしながら転職族で失敗する人に共通する傾向があるのもまた事実です。
私自身も3度の転職を経験し現在勤めている会社は4社目となります。私の勤める業界は転職が盛んで多くの転職組を見てきました。
転職組を見て来た中で失敗する人の傾向を紹介します。
ご自身を振り返って頂いて思い当たる節のある方は要注意です。
何らかの対策や心づもりが必要かもしれません。
転職理由
会社が倒産するなどやむ得ない理由を除いては下記が主な転職理由になるかと思います。
- 現職に不満を抱いての転職
- ステップアップのための転職
それぞれにおいて転職を検討している方が気を付けるべき傾向を解説します。
すべての法務人材のためのキャリア支援サービス。 【弁護士ドットコムキャリア】現職に不満を抱いての転職
現職において何らかの問題を抱えている場合に転職を検討する事は取りうるべき選択肢の一つだと思います。しかしながら下記2点に関してはご自身の状況を再考いただく事をおすすめします。
業務上何らかの壁にぶつかっている
あなたが現職において何らかの壁にぶつかっている場合、転職しても同じ壁にぶつかってしまう可能性が高いです。
例えば、現職で海外とのコミュニケーションにおいて「英語」という壁にぶつかっているとします。転職した先での業務が英語を関わらない業務であれば問題ないのですが、同じ業界に転職した場合には、直近ではなくともいずれ海外とのコミュニケーション、すなわち「英語」という壁があなたの前に立ちふさがる可能性は多いにあり得ます。
この場合の転職は、次に壁にぶつかるまでの「時間稼ぎ」にはなったとしても「根本解決」にはなりません。
実はこのように「時間稼ぎ」のための転職をしている人が多いのが実情です。
その他にも、
- 人付き合いが苦手で営業から離れたい
- 数字に弱いので経理から離れたい
- 終日会社でデスクに座って仕事をするのが辛く、内勤職から営業に異動するために転職したい
などが転職の理由である場合、いずれ同じ状況「壁」があなたの前に立ちふさがる可能性がある事は十分に考慮しておくべきでしょう。
人間関係が上手くいっていない
これは最も多い転職理由の一つだと思います。
実際に私も3回目の転職は上司との馬が合わず転職を決意しました。
現実社会ではどうしても相いれない人物に出会う可能性は否定できず、それによって大きく生活の質を下げるのであれば転職を検討するのは当然だと思います。
ここで大事なのは、「現職で上手くいかなかった人間関係から何を学ぶのか。」です。
上司との人間関係に大きな問題を抱えている時には冷静に考える余裕がないかもしれません。そこで他責性が強くなるのは仕方ありません。上司の嫌な面ばかりが見えてしまうでしょう。
しかし、転職してその上司と接点がなくなって冷静になってやるべきは、「自責」です。
あなたにも何か問題があったはずなのです。
私も転職直後は上司の悪い面しか見えなかったのですが、そのような状況下においても
「こうしておけばよかった」「こうすべきであった」
といった反省点を多く発見しました。
この発見を転職先で活かす事が出来ない場合、同じように人間関係に問題が発生し再度転職をしないといけない状況になるかもしれません。
建築・建設業界専門への転職ステップアップのための転職
ステップアップのための転職において注意すべき点を次に考察していきましょう。
あなたは転職する事でより大きな権限や給料を得る事が出来るかもしれません。しかしながら下記を再度振り返った上で転職という重要な選択を決断されることをお勧めします。
過信はないか
ステップアップのための転職を検討されていらっしゃる場合には現職で何らかの成功体験をもっていらっしゃる方が多いかと思います。
しかしながらご自身の成功体験にも注意が必要です。
それは、
「あなたの成功はあなた自身の能力によるものか」
どうかを再度分析する必要があります。
成功は決して一人では成し遂げる事ができません。
あなたの成功の陰では「良いチーム」「豊富なリソース(人・物・金)」「協力者」「外的環境」「運(以外と重要な要素)」など、あなたの実力以外の要因が多く存在していたはずです。
転職先でも同じ条件で仕事を出来るのかは十分に検討すべきです。
ステップアップで転職したものの、思うようなサポートを得られず成功できなかった例は多いのです。
「真の成功要因」は必ず再考すべきポイントです。
成功を再現できるか
これは上記にも関連しますが、あなたの成功は再現できるのかを熟考すべきです。
転職先企業があなたを採用するという事は
「社内にない成功のためのリソースを社外からコストをかけて採用する」
と言う事に他なりません。
つまり、あなたは「成功請負人」としての重圧やプレッシャーを跳ね除けて成功を収める必要があるのです。
成功を再現できる精神的な強さと経験や知識が十分備わっているか
再考してみる事をお勧めします。
不動産業界への転職ならKSキャリア適応力は十分か
最後の5つ目のポイントです。
それはあなたの「適応力」です。
上記のように、転職先であなたが成功を再現するためには成功体験から得られた「知識」「経験」だけではなく「適応力」が非常に重要です。
鳴り物入りの大リーガーを例にとるとよいでしょう。
メジャーリーグで実績十分な大リーガであっても日本の野球に適応出来なければ成功できません。実際に適応力に欠けるためにメジャーリーグでの成功を日本で再現できずに日本を去った助っ人も多いかと思います。
あなたの適応力はどうやって判断すべきでしょうか。
それには下記を振り返ってください。
- 部署異動
- 転勤
- 新規プロジェクト
これらの経験の「回数」と、ご自身が適応までに要した「時間」を振り返る事であなたの適応力を検討してみてください。
また周りの方とあなたの「適応力」を相対評価する事も重要です。
同じような状況であなたは周りの方よりも早く適応出来たのか、それとも適応により時間を要したのか
転職に際して再考してください。
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転職は人生において大きな転機となり得ます。
転職を成功させるためにも、転職の前にぜひ一度ご自身を振り返ってみてください。
皆様の転職が成功される事を願っております。
ここまでご覧いただきましてありがとうございました。
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