海外赴任の形態に変化⁉
COVID19 パンデミックから気づけば2年が経ちました。一時期停滞していた経済活動も再活性化してきており海外とのビジネスも再開されてきています。
その様な中で最近では「バーチャル海外赴任」という言葉を聞くようになってきました。
以前のように実際に海外に赴任するのではなく、在宅もしくは日本のオフィスから海外駐在員として働く方法です。
本日はこの「バーチャル駐在」について、「バーチャル駐在」と「リアル駐在」を両方経験した立場からメリット・デメリットについて解説したいと思います。
「バーチャル駐在」経験談
シンガポールのワークパスホルダーだったにもかかわらず2021年3月から約半年間、シンガポール入国が出来なくなってしまい日本の自宅から「バーチャル駐在員」を経験しました。
私の場合は渡航意思があったにも関わらずシンガポール入国が突然できなくったのが「バーチャル駐在」を経験した経緯でした。
幸い日本とシンガポール間には時差が1時間しかなく仕事上で大きな不便を感じる事はありませんでした。
「バーチャル駐在」メリット
最大のメリットは海外赴任で経験するであろう日常生活でのストレスは一切存在しない事です。
海外で生活を始めると当然ですが生活環境が大きく変化します。言語や文化の違いが日常生活に及ぼす影響は思いの他大きく特に赴任当初はストレスがかかります。
また現地での生活基盤を確立するために住宅を探したり、子供がいれば学校を探したり、その他慣れない手続きが発生しますが「バーチャル駐在」ではそういったストレスからは無縁ですので仕事に専念する事が出来ます。
また日本に高齢の両親がいらっしゃる等の理由で海外駐在が出来なかった方も「バーチャル駐在」であれば問題なく働く事が出来ます。
また、もしも今あなたが働いている職場が今でもバーチャルが主流(出社よりも在宅での業務がメイン)であれば海外赴任する事自体あまり意味がない事かもしれません。
どうせ海外に行っても海外の自宅からバーチャルで在宅勤務をすることになるので赴任の必要性自体疑問なわけです。
「バーチャル駐在」デメリット
デメリットとしてはバーチャル環境ではコミュニケーションの質が下がる事によって仕事の効率が落ちる事です。
これは実際に「バーチャル駐在」が終了し、「リアル駐在」に移行してさらに感じましたが、パソコンの中での小さな長方形の画面の中だけでのコミュニケーションは
やはり対面コミュニケーションに勝てません。
ちょっとした表情の変化から相手を意図をくみ取ったり理解しながら従来我々はコミュニケーションをとってきたので、バーチャルでのコミュニケーションでは限界が存在します。
特にカメラをオフにしたままの人もいますのでさらにコミュニケーションが難しくなります。
特に海外の方と仕事をする場合には言語の問題も存在します。ジェスチャーやホワイトボードを駆使して伝えていた複雑な内容を言語によるコミュニケーションだけで相手に伝えるのは想像以上に大変でした。
またちょっとした伝え方のマズさや文化的背景の違いがあっても対面では発生しない誤解が発生する事もあり、結果電話で状況を説明したりキャッチアップしたりと時間的なコストがかかる結果となっていました。
そして対面であれば立ち話や「ちょっといいですか?」と声をかけて数分で済む話まで、バーチャル環境だと会議設定が必要となったりします。
実際に「バーチャル駐在」中は会議が連続的に入ってしまいランチタイムなど全く取れない状況でした。
どちらがおすすめ?
「リアル駐在」をおすすめします。
もちろん環境によって「バーチャル駐在」しか選択できないのであれば仕方ありませんが、「リアル駐在」を選択できる環境なら「リアル駐在」を選択すべきだと思います。
理由はバーチャル駐在のデメリットで記載した事の裏返しになりますが
- 対面でのコミュニケーションの方が仕事効率が圧倒的に高い
- 仕事以外のコミュニケーションが可能(やはり人間どうしなので一緒にランチに行ったりお茶を飲みにいったりするだけで以降の仕事での関係性は大きく向上します)
- 上司と直接コミュニケーションをとれる(上司が駐在先にいるのであれば直接コミュニケーションをとれる人の方が断然有利です)
などの理由から「リアル駐在」を強くお勧めします。
確かに生活基盤を築くために時間を割かれますが、海外生活は誰もが経験できる事ではなく
そんな機会を逃してしまうのも勿体ないと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「バーチャル駐在」は昨今の技術の発展によって可能になった新しい働き方の一つです。
しかし私個人はもしも環境が許すならやはり海外赴任「リアル駐在」をお勧めします。
海外生活は新鮮で楽しく新たな学びが多いなと感じます。
私自身海外で「リアル駐在」の機会を得た事に感謝していますし、皆様もチャンスがあればぜひ「リアル駐在」に挑戦してみてください。
ここまで読んでいただきましてありがとうございました。
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