この記事でわかる事
海外駐在員として現地法人で約50人の外国人部下を持つ筆者が紹介する「外国人部下との働き方①」。
今回は「就任時にやって欲しい事」「やってはいけない事」を紹介します。
この記事は下記のような方におすすめの内容をなっています。
- 駐在員として海外で責任のある仕事(部下やプロジェクトを管理する)に任命された
- 将来海外勤務を希望・検討している
- 海外で働いている・海外で働いてみたい
それでは紹介していきたいと思います。
筆者のスペック紹介
筆者のスペックを下記に箇条書きにて紹介します。ご参考になれば幸いです。
- 現地法人で唯一の日本人として勤務
- 外国人部下の数は約50人
- 英語力はTOEIC800点前後
- 英語以外、外国語は喋れない
- 日本語訛りが抜けない英語話者
- バイリンガル・帰国子女ではない(日本生まれ・日本育ち)
- 社会人になるまで海外留学などの経験なし
- 働いている企業は非日系企業
- 1970年代生まれのオジサン
- 海外勤務歴 約3年(飛び石で海外と仕事はしていました)
それでは就任時、特に出社初日にやって欲しい事、やってはいけない事を紹介します。
就任時(特に出社初日)にやって欲しい事
身だしなみに気を付ける
就任時、特にはじめて部下にあう日には「一張羅の一番いいスーツ、靴、時計」を身に着けて出社しましょう。
自分自身を振り返ればご理解頂けるかと思いますが、新しい上司とはじめて会う時、あなたも上司の事を注意深く観察した事でしょう。
上司としてふさわしいエグゼクティブな雰囲気を感じさせる服装や身だしなみで登場すべきです。
外国人はコンテンツだけでなく「どう伝えるか」に気を配る!?
私を含め日本人は「何を伝えるのか」というコンテンツにこだわる傾向があり、どうやって自分自身を見せるのかをきにする人は少ないと感じます。実際に私も「コンテンツがあれば見た目なんてどうでもいいんじゃないか」と考えていました。
しかし私の考えは社内の研修で大きく変わる事になりました。(私は欧米系の外資系企業社員です)
「人は見た目が9割」なんて言葉がありますがあまり信じていなかった筆者ですが、研修をとおして同じメッセージを「フォーマルな服装の人」と「ラフな服装な人」が伝える実験を通じて、いかに見た目が重要なのかを知る事になりました。
日本は平均点が高く、あまり個人差がない文化(個人的見解)ですが、海外は見た目とスペックが比例している事が多く、そのため日本人以上に見た目を重視します。
スピーチやプレゼンの準備をいくつも準備しておく
就任時には「予定された会議でのプレゼン」だけでなく、突然会議に招聘されてコメントを求められたりスピーチをする機会が多発します。
「聞いてないよー」とならないようにいろいろな可能性を考慮して準備しておく必要があります。
「予想外の事態にオドオドしてプレゼンやスピーチをする人」と「堂々と落ち着いて臨機応変に対応できる人」。あなたが外国人上司をもった時にどちらがいいのかは容易に判断できますよね。
話し方にも気を付ける
上記でお話した見た目に次いで重要なのが「声(話し方)」だと言われています。
いくら緊張しても「ゆっくり、低めの大きな声、はっきりと話す事」が重要です。
特に私のように日本語アクセントのある英語話者は「日本人のアクセントは伝わりにくい」という事を意識してゆっくりと話するように心がけてください。
名前を覚える(一回で)
全員の顔を名前を覚えるのは難しいかもしれませんが、あなたに直接レポートする部下や重要な他部署の人の名前は覚える「一回で」覚えるようにしましょう。
これは結構難しくて、日本人は「重要な人とは何回も会うので自然と名前を覚えるよね」という文化なのですが、海外では〝あなたをリスペクトしています”という意味も踏まえ「一回で名前を覚える」事が求められます。
ぼんやりしていると最初の自己紹介でなんとなく相手の名前を聞いてしまうのですが、これは日本人の悪い癖で、大事な人であれば一回で名前を覚えないといけません。
これは常に意識しておかないと次に会った時に相手はあなたを名前で呼ぶのに、あなたは相手の名前を知らない(覚えていない)という非常に失礼な状況になります。
就任時にやってはいけない事
基本的には「やって欲しい事」の裏返しが「やってはいけない事」です。
つまり「身だしなみに気をつかわない」「(準備がない状況で)プレゼンやスピーチでドタバタする」「相手の名前を覚えない」という事です。
ここでは、それ以外で日本人にありがちな「やってはいけない事」を紹介しておきます。
「ヘラヘラ」「愛想笑い」「ペコペコ」「Thank youを連発」する
これはもう本当に恥ずかしいのですが、結構最初の海外赴任ではありがちな事です。
日本人の特性として(私も含めて)過剰に「愛想笑い」したり「Thank you」を連発する傾向があるのです。
これはもう文化的な背景が強いので仕方がないのですが、過度な「ヘラヘラ」「愛想笑い」「ペコペコ」「Thank you 多発」は自信がなく見えるので絶対やめましょう。
相槌文化がない海外
日本だと会話の途中で「うんうん」「そうだね」「へぇー」など相槌をうつ事が傾聴している事を証明する重要なツールですが、海外ではこういった相槌は殆どありません。
日本人は相槌がないと落ち着かないのか「ヘラヘラ」したり笑ったりする人が多いように見受けられます。
私は外資系企業の駐在員として海外で働いていますが、稀に日本企業の現地法人社員と仕事する機会があります。
日系企業の駐在経験の少ない方は特に「ヘラヘラ」傾向が強く、見ていて「なんか軽薄そう」「自信がなさそう」「信用できない」という印象を与えるので特に注意してください。
まとめ
海外赴任で部下をもった際に最初に「やって欲しい事」と「やってはいけない事」を共有しました。
今後も海外での働き方に関して情報発信して行きますので興味のある方は下記からフォローして頂けると嬉しいです。
私が働くシンガポールや世界の街を紹介するYouTubeチャンネルも運営しています。こちらもご覧頂けると嬉しいです。
ここまで読んでいただきましてありがとうございました。
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